そばの豆知識

2001年 春&夏編
1.そばの種まきの時期は
 
信州では昔から、えびす講の例祭にその年に出来た「新そば」を食べ、味わうのが習わしになっています。
 その時期に収穫できる「そば」が一番うまくて風味もよいとされております。その時期から逆算して種まきの時期を決めるのですが、大体そばの生育期間は以外に短くて三ヶ月程度で収穫できますので、種まきは梅雨期後半の七月中旬から下旬にかけて行います。

※えびす講(恵比須講)
 商家で商売繁昌を祝福して、恵比須を祭り親戚・知人を招いて祝宴を開きます。旧暦の11月20日に行う地方が多いようです。

戸隠のそば畑

2.旨い「そば」の立地条件は

 
州は山国ですから当然平均標高があります。火山灰土(やせた土地)に覆われた1000m前後の標高が、昼夜の温度差を表し特有な味と風味のよい「そば」を育てあげます。いわゆる、痩せ地にも良く生育し、粗放栽培にも適していることです。その上、霧が捲くところに育てば、低温の湿度が一層の風味を増し「霧下そば」と言われております。
 しかし、弱点もあります。まず、「そば」は冷涼な気候を好みますが、霜に弱いと言うことです。霜にあえば、一朝にして茎や葉を枯れてしまいます。そして、強風もか細い茎を倒してしまい難敵といえます。

3.「そば」の花 」

  
三日月の 地は朧なり そばの花
                  芭蕉
  道のべや 手よりこぼれて そばの花
                  蕪村

 そばの花には、何か人を魅了する可憐さがあり、詩情を誘うようです。また、そばは五つの「色」をもつ珍しい植物です。
 花は白、茎は赤、葉は緑、根は黄、そして実が黒。
 「そば」は、荒れ地でも栽培しやすいので、以外と簡単に花を咲かせることが出来ます。

そばの花
ご自分で「そばの花」を咲かせてはみませんか。
                 ・・・咲かせ方をご紹介します。

1.良い土壌にしてから種(そばの実)を蒔き、その上に土をかけ
  (約2〜3センチ位)水をかけます。
2.日当たりの良い場所に置き、土が乾かない程度に毎日水をやります。
3.3〜4日位で芽が出て来ます。15センチ位に伸びてきましたら
  少し「間引き」茎の根本に土を盛り補強してください。
  良い花を咲かせる大切な作業です
4.茎が伸びてきますので、風で倒れないように棒でさえてください。
5.気温が上がり3〜4週間をすぎる頃に、50センチ程に伸び、
  やがて白くそして甘い香りのする「そばの花」が
咲きます。
 2001年春・夏編  「そばの種まきの時期」 「うまいそばの立地条件」
 2002年秋・冬編  「そば切り発祥の地は?」「秋そばの収穫」「そば粉になる迄」
 2003年春・夏編  「そば湯」「生蕎麦」
 2003年夏・秋編  「変わり蕎麦」「蕎麦の諺」「蕎麦の語録」
 2004年春・夏編  「ダッタンそば【韃靼蕎麦】「そばの種物
 2007年秋・冬編  「そば粉とつなぎ」「もりそばとざるそば」
 2008年春・夏編  「そばの生産量」